雨の白露
例えるなら
みんなで行こうと大勢ででかけるけど
結果的にひとりだけ目的地にたどり着ける人と
ひとりで踏み出すけど
振り返ったら大勢ついてきていたような人
まったく同じ運命数を持つ二人
だけど表現のされ方が真逆
陰と陽の境界線で出会う
このコンビで動く旅は
運がいい
タクシーのおじさんは途中でメーターをきって
大幅におまけしてくれる
明日休みだから案内してあげようかくらいの勢いさえある
貸し切り状態の温泉で
たまたまピンクの夕暮れをみつける
美味しいものには当然ありつけるとか
周りにいるお客さんと同じ材料だけど
いれる順序やタイミング
小さな選択が導く結果がちがうのは
これまでもみてきてるけど
今回も
間合いと気迫
つまるとこ呼吸を
学ぶ
ほんとはみんながもってない食材を
密かに投入していたり
するけど
土台だけは丁寧に
仕上げはすきなように遊ぶことが秘訣らしい
コンダクターのように
渾身の力を込めたり
抜いたりの
絶妙な力加減をみているのが面白い
湧き水のぜりー
ほんとは無味で食べたかったのに
写真を撮るなら真剣に撮れと
いきなり撮影モードにテーブルを移動して
黒蜜をたらす役を買って出る姉貴 笑
温泉で言葉を交わしたおばさんが
45分無料だというカラオケ歌ってきたと
通りかかったロビーで「歌ってきなさいよ〜」と陽気にすすめるので
温泉に入ったあとの開放感も手伝って
私はBar育ちでカラオケとかいく文化がないとか
じゃあ15分だけとかいいながら
女優なみの歌唱力を見せていた姉貴
歌う曲を見つけるのに15分かかるわたし
奇しくも自分へのメッセージソングのような歌詞にドキッとしながら
結果的に90分陣取った。
たまたまかかってきた電話を受けながら
私が歌う曲のキーを上げたり下げたり
ギャグかというほどリモコンを操作するから
漏れ聞こえる私のうたは受話器の向こうには
間違いなく音痴と印象付けられただろう
カラオケなんていかないっておもってたのに
この流れは想定外でことのほか楽しかった
幸せを
言葉に定義するのは難しいけど
この時間がとまってくれれば
と願っているとき
きっと幸せのなかにいる状態だなと
深夜ひとり
温泉に浸かっていて
思った
ランプの灯りで照らされた木々が
水面に映りこんで
吸い込まれそうなほど神々しい
その中に浸かっているのに、
まるで境界線があるかのように
そこから先の世界には
踏み込んではいけない気持ちになる
見てるものの裏側をのぞくような
未知の世界が広がる水面鏡
いまにも指から落ちそうな雫は
黄金に輝く粒
音もなく降りて
黒い水面を黄金に色づいていく波紋
時間がとまればいい
そんな夜の空気を纏いに
部屋に戻る前に玄関をそっとでようとしたら
あまりの漆黒の闇に
踏み出せなかった
あの境界線と同じ
人が眠る時刻は
きっと神々が遊ぶ庭
朝の散歩
葉っぱの隅々まで力がある
食べたら美味しそうと思っていたら
ちょっと熟したのがおいしいんだよね
と応えるかのような虫の食べ跡
わたしも撮ってと
あちこちから呼びかけられるような気がして
つい振り返って
ああここにも元気な子がと
会話してるみたい
こんなに生命力のある植物たちは久しぶり 松ぼっくり上からみるとお花みたい
まるで人間の手相のようにみえた
くっきりした葉脈
こんなにキラキラしてる植物のいる山で暮らす人は
そりゃ輝くよな
オリンピックで銀メダルをとったその宿の娘のうつる写真を
眺めながら珈琲を飲む
帰路の飛行機から見下ろした北海道の景色は
黄金に実った稲のパッチワーク
もどった東京の街は無機質な工場地帯
漫画のアトムが描いた未来像は
球やチューブなど形は同じようなのに
モノクロでもカラフルでもっと楽しそうな街に描かれていた
廃墟のように映った東京に
ここに住んでいるんだよねという
自分への問いかけで
幕を閉めた秋の旅
みんなで行こうと大勢ででかけるけど
結果的にひとりだけ目的地にたどり着ける人と
ひとりで踏み出すけど
振り返ったら大勢ついてきていたような人
まったく同じ運命数を持つ二人
だけど表現のされ方が真逆
陰と陽の境界線で出会う
このコンビで動く旅は
運がいい
タクシーのおじさんは途中でメーターをきって
大幅におまけしてくれる
明日休みだから案内してあげようかくらいの勢いさえある
貸し切り状態の温泉で
たまたまピンクの夕暮れをみつける
美味しいものには当然ありつけるとか
周りにいるお客さんと同じ材料だけど
いれる順序やタイミング
小さな選択が導く結果がちがうのは
これまでもみてきてるけど
今回も
間合いと気迫
つまるとこ呼吸を
学ぶ
ほんとはみんながもってない食材を
密かに投入していたり
するけど
土台だけは丁寧に
仕上げはすきなように遊ぶことが秘訣らしい
コンダクターのように
渾身の力を込めたり
抜いたりの
絶妙な力加減をみているのが面白い
湧き水のぜりー
ほんとは無味で食べたかったのに
写真を撮るなら真剣に撮れと
いきなり撮影モードにテーブルを移動して
黒蜜をたらす役を買って出る姉貴 笑
温泉で言葉を交わしたおばさんが
45分無料だというカラオケ歌ってきたと
通りかかったロビーで「歌ってきなさいよ〜」と陽気にすすめるので
温泉に入ったあとの開放感も手伝って
私はBar育ちでカラオケとかいく文化がないとか
じゃあ15分だけとかいいながら
女優なみの歌唱力を見せていた姉貴
歌う曲を見つけるのに15分かかるわたし
奇しくも自分へのメッセージソングのような歌詞にドキッとしながら
結果的に90分陣取った。
たまたまかかってきた電話を受けながら
私が歌う曲のキーを上げたり下げたり
ギャグかというほどリモコンを操作するから
漏れ聞こえる私のうたは受話器の向こうには
間違いなく音痴と印象付けられただろう
カラオケなんていかないっておもってたのに
この流れは想定外でことのほか楽しかった
幸せを
言葉に定義するのは難しいけど
この時間がとまってくれれば
と願っているとき
きっと幸せのなかにいる状態だなと
深夜ひとり
温泉に浸かっていて
思った
ランプの灯りで照らされた木々が
水面に映りこんで
吸い込まれそうなほど神々しい
その中に浸かっているのに、
まるで境界線があるかのように
そこから先の世界には
踏み込んではいけない気持ちになる
見てるものの裏側をのぞくような
未知の世界が広がる水面鏡
いまにも指から落ちそうな雫は
黄金に輝く粒
音もなく降りて
黒い水面を黄金に色づいていく波紋
時間がとまればいい
そんな夜の空気を纏いに
部屋に戻る前に玄関をそっとでようとしたら
あまりの漆黒の闇に
踏み出せなかった
あの境界線と同じ
人が眠る時刻は
きっと神々が遊ぶ庭
朝の散歩
葉っぱの隅々まで力がある
食べたら美味しそうと思っていたら
ちょっと熟したのがおいしいんだよね
と応えるかのような虫の食べ跡
わたしも撮ってと
あちこちから呼びかけられるような気がして
つい振り返って
ああここにも元気な子がと
まるで人間の手相のようにみえた
くっきりした葉脈
こんなにキラキラしてる植物のいる山で暮らす人は
そりゃ輝くよな
オリンピックで銀メダルをとったその宿の娘のうつる写真を
眺めながら珈琲を飲む
帰路の飛行機から見下ろした北海道の景色は
黄金に実った稲のパッチワーク
もどった東京の街は無機質な工場地帯
漫画のアトムが描いた未来像は
球やチューブなど形は同じようなのに
モノクロでもカラフルでもっと楽しそうな街に描かれていた
廃墟のように映った東京に
ここに住んでいるんだよねという
自分への問いかけで
幕を閉めた秋の旅
by regenesis
| 2015-09-08 19:12
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