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Re Genesis! 第2章                     

夢殿 yumedono

夢殿 yumedono_b0309813_0502159.jpg
梅雨入りとともに窓の向こうの景色ががらりとかわった、雨降りの朝
そんな日なら空いてるという理由で
母に法隆寺展に誘われました。

とある人が
平安の仏像は最高なんだよ。
まるで目の前にその像をみるように

鎌倉に入ると、仏師の解釈や名が掘られたりしてエゴが垣間見えるようになるのだけど
平安の仏像は純粋な美しさがあると
その崇高さを語ったのでした

その言葉にひかれつつも、なんとなく日々が過ぎていたころ
どこかの駅にその展示の副題が「祈りとかたち」であるとしり、
いきたいなあと思っていた折の誘いでした


先の人がその美しさに陶酔したのはきっと

毘沙門天立像と吉祥天立像

見た瞬間

なんとまあ
美しさに打たれて
何周もその周りを回ってしまうほどでした

ふくよかさといい、やわらかさの中にある
凛とした空気

どの角度にも美があり
千年も前から美しいとされ
ここにのこされてきたことの重み
にただ立ち止まるばかりでした。

若いころ映像を創る知り合いが、
ダンスは彫刻の延長なんだといった言葉を
たまに思い出します。

一瞬の美を、形に宿し、
実際には不可能な形さえあるけれど
踊りはそういうものの連続として意識しなさいというメッセージは
強烈に印象にのこるものでした。

つい先週のレッスンでも
見る人が美しいと思うラインを意識するようにと
告げられる場面も、
振り覚え悪すぎてそのまえの段階だよ。とほほ
とちぐはぐになさけなさのなかでレッスンを終えるのでした

人に合わせることには
ほんとに不器用ね~とおもいながら
せめて自分の名前だけは
ちゃんと表現しようっとたちあがるのですが。

5月の終わりに築地の本願寺を通りすがることがあり
5月が命日の花柳流の3代目の家元の朗らかさが心に思い出されていました。
20代の若き日々に学びの場を与えてもらった日々を懐かしく思い出しながら
その姿を想うとき「夢殿」の写真が浮かびます

この法隆寺展で、その夢殿が法隆寺にあることをしりました。
思いがけない点と点がつながり、なんだか不思議な安らぎを覚えました。
夢殿 yumedono_b0309813_0505974.jpg

この夢殿は聖徳太子が政に迷うとき沐浴し、この夢殿で眠り、
答えを得ていた場所としりました。

夢からの目覚めで道に気づかされることがある私も
なんだかとても親しみを覚え
いろんなことが雨に包まれて
優しく導かれることにありがたい気持ちになる梅雨の一幕です。



by regenesis | 2014-06-12 18:04 | 日々の出来事

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